ピッコマで掲載中の『死して生きるSSS級ハンター』のネタバレ感想です。25~26話のあらすじを紹介しつつ、管理人の感想をまとめました。
前回、誤解がとけて剣聖と和解した孔子。しかし安堵したのも束の間で、ラストシーンでは究極の2択に迫られました。
彼はどちらを選択するのでしょうか?続きを見てみましょう。
25話ネタバレ|女神の報酬と魔王の報酬
魔王の報酬にぐらつく
”秋雨の魔王の報酬”が提示されると、剣帝は「罠だ。絶対に騙されるな」と忠告する。もちろん言われるまでもなく、孔子もそれは理解していた。
しかし、魔王の報酬が魅力的なのは事実。そのため孔子は、99階のボスモンスターと一度戦ってからループすればどうかと考えるが…
すると剣帝は、深刻な表情で「やめとけ」と止めた。
剣帝と呼ばれる彼ですら、一人で99階まで上がり失敗したのだ。だからこそ彼は、この状況が罠だと断言できる。
そもそも彼によれば、99階にボスモンスターはいないそう。その代わり、もっと酷いものが待っているらしいのだ。
そこまで話すと、剣帝は背を向けてしまった。
一番安全なルートを選択
悩んだ結果、孔子は”一番安全なルート”を選ぶことにした。
彼はギルドマスター達のほうを向き、目の前に11階の報酬が出ていると説明する。そして同時に「オレは何の報酬も選択しません」と断言した。
次に選択肢が回ってきたのは、2位の剣聖。
彼はウィンドウを見ると、孔子の思惑を理解する。そして同時に、報酬を諦める必要まであるのかと心配するが…
孔子が「後悔はありません」と断言したので、彼は納得して”騎士団長”の役職を選択する。すると次の瞬間、謁見室には甲冑の騎士たち…もとい騎士団が現れた。
このように、役職を選べばその権限も引き継げるのである。
ハンターたちが選んだ役職
次は異端審問官の順番だ。彼はウィンドウを見るとすぐに現状を把握し、さらに裏切者が断然不利ですねと指摘した。
なにせこちらには勇者が9人もいて、聖騎士までいるのだから。全員が聖騎士を信じれば、すぐ裏切り者を見つけられるだろう。
つまり、誰も魔王の報酬を選ばなければ良いのだ。そうして選んだ結果、役職は次のように決定した。
- 異端審問官⇒大将軍
- 毒蛇⇒親衛隊長
- 聖騎士⇒外務長官
- 黒色魔女⇒宰相
- 伯爵⇒財務長官
ハンターたちの選択結果
そして全員が選択した後、新たなウィンドウが現れる。そこには次のように記載されていた。
- 報酬放棄:1人
- 女神を選択した者:8人
- 魔王を選択した者:1人
10人のうち誰か1人が、魔王の報酬を選んでしまったのだ。
しかし、誰が裏切り者かは不明である。身の潔白を証明できるのは、役職を放棄した孔子ただ1人だけだ。
26話ネタバレ|そして裏切り者探しが始まる
裏切り者は誰だ?
黒色魔女は激怒した。裏切り者には最も辛い死をプレゼントすると言い、同時に”嘘発見器”で全員を尋問するよう聖騎士に頼んだ。
こうして始まった裏切り者探し。聖騎士は一人一人に質問して回るが…
10人全員が、魔王の褒美は選んでいないと言う。なぜか嘘発見器も反応しない。
この奇妙な状況に「じゃあ一体、誰が裏切ったんだよ!!!」と叫ぶ毒蛇。そして当然ながら、他のハンター達も疑心暗鬼になる。
噓発見器が通用しない理由
その最中、聖騎士は冷静に状況を整理した。噓発見器が通用しないなら、裏切り者には嘘を隠すスキルがあるのか、もしくは二重人格という可能性もあると皆に告げる。
すると剣聖は鋭い目をして「もしくは君が薄汚れた裏切り者という可能性もあるな」と聖騎士を疑った。確かに彼視点では、聖騎士が嘘をついた可能性もあるのだ。
けれど疑われた聖騎士は怒ることなく、むしろ理論的に十分あり得ることだと肯定する。そしてその上で、皆で信頼し合えば困難を乗り越えられるだろうと主張するが…
その言葉を、異端審問官が笑い飛ばす。
そして彼は相変わらニコニコと笑いながら「僕は5大ギルド以外を信頼するのは難しいです」と言って、毒蛇と共に8~10位のハンター3人を処分してしまった。
異端審問官の無慈悲な行動
再び表示されたウィンドウには、亡くなった3人は無罪だと記載されていた。
あまりに無残な光景に、絶句する孔子。
激昂した聖騎士は「落ち着いてくれと頼んだのに!」と叫ぶが…
異端審問官はケロリとしている。それどころか、3人が犯人である確率は高かったと自身の正当性を主張した。
しかしその瞬間、彼の右腕が吹き飛ぶ。激怒した剣聖に切り落とされたのだ。
続けて繰り出される攻撃を毒蛇が受け止めるが、剣聖は止まらない。さらに黒色魔女と伯爵も戦闘に加わり、乱闘になってしまった。
全権は孔子に任される
この状況下で、剣聖を止められるのは孔子だけ。なぜなら彼だけは報酬を受け取っていないため、100%無実だと言い切れるのだ。
そのため聖騎士と異端審問官は、孔子に全権を任せるが…
しかし孔子は困り果てる。裏切り者が出たら事故になると思って報酬を放棄したが、こんな大乱闘になるとは思っていなかったのだ。
けれど、この状況をどうにかせねばならない。だから孔子は剣聖を止めるため、遠くから大声で叫んだ。
「剣聖!戦いは一旦休憩にしてちょっと話しましょう!孫娘さんと交際させてください!家族になるかもしれない人のお願いを1つ聞いてくれませんか!」
すると、その言葉に反応した剣聖は動きを止めた。
この危機を乗り越える方法
孔子の機転により、ひとまず全員が落ち着く。
そんな中、孔子は現状を整理しつつ「裏切り者を探さなくても今回の危機を乗り越えられます」と説明する。
そもそも今回のミッションは、20階にある魔王のコアを破壊すること。女神の報酬を受け取る際、説明文にはっきりと記載されていた。
つまり裏切者を探し出すのは二の次である。魔王を倒せばその報酬も無くなるのだから、優先すべきは魔王討伐。
塔がどんな試練を与えようと、いつだって解決策は単純。塔を登ればいいのだ。
だから孔子は「塔に登り、魔王のコアを壊しましょう」と皆に語りかける。
するとその時、孔子の目の前に『12階のクエストが解放されます』とウィンドウが現れた。
キャラクター補足|異端審問官の人間性
25話~26話にかけて、異端審問官の異常な一面が発覚しました。
外見は爽やかな青年(今は少年)ですが、人間性には問題があるようです。満場一致でヤバい人ですね。
なお聖騎士によれば、異端審問官は元々あんな人間だったそう。
というのも昔、塔での宗教問題が深刻だった頃。各派閥は争いを繰り返していたのですが、その時に異端審問官が現れて、説得(物理)により全員を黙らせたのだとか。
昔から、残酷な方法で解決することしか知らない人間のようです。
ちなみにこの事件が起こった時、マスコミは「宗教団体同士で平和的に合意した」と発表したそうですが…
まあ全部嘘ですよね。事実は真逆です。
『死して生きるSSS級ハンター』今回の感想
19話でホログラムの女神が登場したとき、彼女は「11~20階では信頼が試される」的なセリフを言っていました。そのセリフの意味が26話で明らかになりましたね。
10人のうち1人が裏切り、魔王の側に付いてしまいました。そして裏切り者は、他の勇者たちを手にかけようと企んでいるようです。
これは確かに信頼が試される状況でしょう。疑心暗鬼に囚われていたら、恐らくミッションはクリアできません。
孔子や聖騎士の言うとおり、仲間割れしている場合じゃないんですよ。そもそも、それをやってしまうと魔王の思う壺です。
結果的には持ち直せたものの、孔子がストップをかけなければマズイ状況になっていたでしょうね。
彼が報酬を放棄しなければ、もっと怪我人が出ていたかと思います。いや本当にファインプレーですよ。孔子は賢い子。
…と言っても、まだまだ先は長くこれから危機がドンドン迫ってくるのでしょう。多分、今まで以上にループしてやり直す機会も増えるのかなと。
個人的には、孔子にとって辛い展開にならなければいいなと思います。