ピッコマで掲載中の『死して生きるSSS級ハンター』のネタバレ感想です。19~20話のあらすじを紹介しつつ、管理人の感想をまとめました。
ギルドマスター達とのポーカー勝負に勝った孔子は、全ギルドに同時所属することになりました。そして今回からは11階に突入しますが、これからどうなるのでしょうか?
目次
19話ネタバレ|ついに塔11階への扉が開かれる
カウントダウンが0になる

10階攻略後から、ずっとバビロンの上空に表示されていたカウントダウン。
それが「0」になると、ネット上には「10階をクリアしたのは孔子」というニュースが一斉に現れる。
孔子は予めマスコミに対し、カウントダウンがゼロになったら自分の正体を明かしても良いと話していたのだ。
そして上空には、白い衣をまとった女神(実際はただのホログラム)が現れる。
その姿に誰もが目を奪われる中、女神はハンターたちに告げた。
- 本日を持ってチュートリアルは終了
- 戦士を必要としている世界があり、そこは魔王の侵攻に苦しんでいる
- ハンターたちは②の世界に勇者として召喚され、人類を救うのが使命
- この使命を引き受けるハンターは「転送」と言うこと
そんな中、人影がビュンッと上空に飛び上がり、女神を剣で一刀両断する。どこからか現れた剣聖が、女神を攻撃したのだ(ただし女神には効果なし)
そして屋根の上に着地した彼は、人混みを見下ろすが…
その時孔子は、剣聖と目が合ってしまい冷や汗を流した。
女神からのメッセージ
女神が説明を終える前に、剣聖は「転送」と言って消えてしまう。それを皮切りに、他のハンター達も次々と11階に向かった。
しかし孔子は、その場に佇んだまま女神を見つめて彼女の言葉を聞いていた。
「11階から20階までは”信頼”という問題に直面することになると思います。そこでの答えが皆様のアイデンティティをより鮮明にしてくれるはずです。そうやって自分自身を理解していくのです。」
すると孔子の隣で、甲冑を身にまとった女性ーー自警団のサブマスター・聖騎士が「残念だ」と呟いた。
女神の言葉は、塔を作った”存在”からのメッセージ。けれど誰も気に留めない。
本来ならもっと有難みを感じるべき光景なのに、人々は塔の恩恵に慣れてしまった。その事実を、聖騎士は残念だと思ったらしい。
が、しかし。
聖騎士が隣に来たせいで、マスコミが孔子の存在に気付く。そしてあっという間に、孔子はマイクを持った記者たちに囲まれてしまった。
「もしかしてこれを狙ってオレに近づいたんですか!?」
叫ぶ孔子に、聖騎士はやや焦る。そして「私には相手の本心を見抜く力がある」と言い残し、11階へ向かった。
一方、孔子は記者からの質問攻撃にたじろぐも「オレは20階もクリアします」とだけ言い、逃げるように11階へと向かった。
20話ネタバレ|クエスト『補給路の死守』がスタート
11階のクエスト内容

ハンターたちが降り立ったのは、矢の飛び交う戦場。ゴブリンと騎士たちが戦っている真っただ中に放置されたのだ。
この状況下に混乱するハンター達。するとそこに、赤いマントと銀の甲冑を身に着けた老騎士が現れて叫んだ。
「異世界から来た勇者たちよ!どうかアイキム帝国に救いの手を!」
老騎士によれば、ここは帝国内の唯一残った補給路。しかし魔王軍に侵略されているため、死守する必要があるのだそう。
そして彼が話し終えると、ハンターたちの目の前にウィンドウが表示される。そこには次のように記載されていた。
アイキム帝国が、魔王軍に襲われています。
魔王はずる賢く強いです。まず彼は帝国の補給路を断とうとしています。港を死守してください!
この戦いは帝国を救う第一歩となるでしょう。
アイキム帝国を守るのが11階のクエスト内容らしい。
すると剣聖は「詳しい事情はわからないが、とりあえず倒せばいいのだろう」と美しい剣術でゴブリンを倒す。すると他のハンターたちもそれに続いた。
クリア報酬により、孔子は有利なスタートを切る
ハンターたちが魔王軍を討伐する中、孔子の前にだけ特別なウィンドウ(他人には見えない)が現れる。
孔子は10階をクリアしたため、報酬として11~20階で有利な能力が付与されるのだ。
- 11~20階まで塔の地図を見れる
- 11~20階まですべてのNPCの能力値、位置を観察できる
- 11~20階までに存在するアイテムの中から一つを選んで所有できる
見ての通り、かなり良い特典。
剣帝は「クソゲーだ!」と頭を抱え、孔子は恍惚とした表情で「神ゲーだ…」と喜んだ。
ズルすぎる11階攻略法
塔では階ごとにテーマがあり、11~20階までのテーマは「魔王と勇者」。
そして、このフロアで生存する方法は2つだけ。一人で軍隊を超えるほどの戦闘力を持つか、もしくは軍隊を率いて戦うか。
とはいえ、孔子には軍隊を指揮する才能などない。だから彼は、一番簡単な方法に出た。
まずクリア報酬を使用し、11階にいるNPCの中から強いスキルを持つ者を100人ピックアップする。そこから更に、”部隊指揮スキル”を持つNPCのうち上位3人を表示した。
要するに、NPCの持つ”部隊指揮スキル”をコピーして戦おうという作戦だ。
「待てゾンビ!これは違う!頼むから訓練して強くなって戦おう!」
ズルすぎる作戦に、剣帝は慌てて止めに入る。しかし孔子は、全く言う事をきかない。
そして部隊指揮スキルを持つNPCのうち、一番近い位置にいる”サルバス アイキム将軍”(冒頭で登場した老騎士)の元へと向かうとーー
「私を討ち取ってください」と頼んだ。
嘘をついてNPCのスキルをコピーする
孔子はサルバス将軍に告げる。
「私には奥の手があります。私の命と引き換えに、戦場全体に神の加護を宿すスキルを持っています」
この言葉はもちろん嘘だ。しかし孔子が至極真面目な顔で告げるものだから、サルバス将軍は信じてしまったのだ。
かくして孔子は、相手のスキルをコピーすることに成功した。
孔子は”部隊指揮スキル”を入手した
戦場にて、無数のゴブリンを討伐し続けるハンター。
その最中、馬に乗った騎士たちがドドドと戦場を駆け抜けていく。その軍勢のトップには孔子の姿があった。
『死して生きるSSS級ハンター』今回の感想
20話の見どころ

個人的に20話の見どころは顔芸だと思いました。私、顔芸大好きなんですよ。
まず孔子。10階のクリア報酬を受け取るときのゲス顔が最高でした。楽しそうで何より。
次に剣帝。こっちは孔子とNPCにガン飛ばしてるシーンが良かったです。孔子のズルすぎる作戦を阻止しようと必死になっていました。
顔芸がすばらしいので、ぜひ漫画版もじっくり読んでみて下さいね!
聖騎士について思う事
聖騎士は、他のハンター達と考え方が違うようです。
みんなが塔からの恩恵に慣れてしまう中、聖騎士は「塔にはちゃんと感謝すべき」と考えています。だから彼女も、女神の言葉をきちんと最後まで聞いていました。
これは結構、耳が痛い話ですよね。
最初は”与えられること”に感謝していたはずなのに、いつしかそれが当然だと思ってしまう。これは全国共通でしょう。
何となく風刺っぽいですね。
あと私、勘違いしていたのですが…聖騎士って女性なんですね。ゴツイ甲冑を着ているのでわかりにくいですが、外の世界では音大出身のお嬢さんだったとの事。
考察①11階以降のストーリー予想
19話にて女神は「11~20階ではアイデンティティが鮮明になる」という話をしていました。
単なるモンスター討伐ではなく、ハンターが自分の存在意義を確かめるイベントの様です。言い換えれば、ハンターが武力だけでなく人間的に成長する機会なのかなと思います。
つまり20階までの間に、きっと孔子も自分自身と向き合うのでしょう。
そこで自分の存在意義を見つめ直し、人として成長できるのかなと。
考察②塔を作った存在
「塔」を作った存在には、何か思惑があるのでしょう。
聖騎士も言っていましたが、塔を作るためには相当な手間がかかったはず。
そしてモンスターを討伐させるだけでなく、人を成長させるイベントまで組み込み、さらに女神を用意してわざわざメッセージを残しています。
そう考えると”塔を作った誰か”は、神様みたいな存在に思えてきますね。