韓国のマンガ『ハーレムの男たち』のネタバレ感想です。9話~10話までのストーリーについて紹介します。
前回のラストでは、ラトラシルの即位式前に兄・レアンが登場しました。しかし彼は、祝いの席に不似合いな憂い顔。一体何を考えているのでしょうか?
目次
『ハーレムの男たち』9話ネタバレ
トゥーラの心情

兄・レアンの訪問を心から喜ぶラトラシル。そして彼を客室へと通しますが…ソファに腰掛けるなり、彼は沈痛な面持ちで告げました。
「本当にトゥーラを処刑する必要があったのか?」と。
どれだけ関係が悪くても、トゥーラは血のつながった兄弟。それに執権の初期には、寛容な振る舞いも必要となります。
だからレアンは、丁寧に彼女を説得しました。
しかしその言葉に、彼女は「兄上には反対派がいなかったじゃない」と反論します。
というのもラトラシルが皇太女だったときは、他の兄弟姉妹と比較されて敵も多かったのです。
そのため寛容な姿よりも、断固たる姿勢を見せる必要がありました。
それに何より、ラトラシルは味方を失いたくありません。100人の味方より、1000人の敵が血を流した方がマシだと思っています。
その言葉にレアンははっとします。そして立ち上がると、彼女を抱きしめました。


ラトラシルの即位式
大宴会場には大勢の貴族たちが集まり、ラッパの音が鳴り響きます。
そんな中、堂々たる態度で入場するラトラシル。彼女が王冠と宝物を手にすれば、その場にいた全員が跪き「ラトラシル皇帝陛下万歳!」と忠誠を誓いました。
初めての御前会議
そして即位式の後、ラトラシルにとって初めての”御前会議”が行われます。
初回の御前会議では通常、上級官吏は新しい皇帝側のもの入れ替わるものですが…
ラトラシルは人事異動をほとんど行わず、そのまま現状を維持します。入れ替えがあったのは、反逆罪で処罰された役人の席のみ。
官吏の大多数がまだ現役だったので、彼女はあえて追い出す必要もないと判断しました。
ハーレムの設立が決定する
するとアトラクシー公爵が、皇配(夫)をいつ迎えるのかと質問をしました。
通常、皇配となるのは1人だけ。側室を何人も置いていた先代皇帝とは違い、女帝であるラトラシルは1人の夫しか持たないだろう。
それが貴族たちの常識であり、公爵は「皇家を安定させるためにも早々に結婚すべきだ」と主張したのです。
しかしその言葉を聞き、ラトラシルは疑問に思います。
(歴代の皇帝たちは数多くの側室を迎えたのに、私には皇配を一人だけ迎えろと?)
だから彼女はクスっと笑い、”男の側室を5人ほど迎える”と宣言しました。
すると当然ながら、アトラクシー公爵を反対します。他の貴族たちもざわめき、気難しい顔をしますが…
彼女は怯むことなく、側室を迎えるメリットを説明します。皇后が一人だと外戚が勢力をつけてしまうから、均衡を保つためにも側室を置いた方がいいだろう…と。
さらに彼女は、楽しそうに笑いながら「私が男の側室を置けば、そなたらの子息が女帝を嫁に持つことも夢ではなかろう?」と告げます。
するとその言葉に、否定的だった貴族たちは反応しました。
現在の皇配候補は、アトラクシー公爵の息子・ラナムが内定済み。しかし側室を迎えるなら、他の貴族たちも皇族の座を狙えるでしょう。
結果ラトラシルの案は採用され、ハーレムの設立が決定しました。
ハーレムの側室選び
後日。
ラトラシルが執務を行っていると、ハーレムの担当官が入室します。
すると彼女は「他国の側室も置きたい」と担当官に説明し、そのための使節団を送る国も指定しました。
カリセンへと使節団を送り、ヒュアツィンテに嫌がらせをしてやろうと考えたのです。
またこの時、彼女は”ラナムン”について側近に尋ねます。
アトラクシー公爵は、ラナムンを皇配にしたがっていました。けれど今、側室にしてまでその座に就かせたいのか気になったのです。
その言葉に側近は「ラナムン君でしたら、公爵が無理やり側室にしようとしても来ないでしょう」と答えますが…
その時の2人は予想すらしませんでした。ラナムンが自ら、側室へと立候補するなどと。
『ハーレムの男たち』10話ネタバレ
その頃のアトラクシー家
ラナムンは執務室を訪れると、アトラクシー公爵の目の前で「側室に立候補する」と宣言しました。
一見すると無表情ですが、その瞳には静かな怒りが宿っています。
というのもラナムンは、ラトラシルが5人も側室を迎えることに怒っていたのです。
そして父親が手にしている”側室への志願書類”を強引に奪うと、そこに自身の名前をサインします。
またこの時、ラナムンは”夜の技”が記された書籍を用意するよう父親に頼みました。
カリセンへの親書
側室の件は、ヒュアツィンテにも伝わります。
しかもラトラシルは、彼宛に「ハーレムを作って側室を向かえるから、適当な男性をあなたが見繕ってちょうだい」と親書を送ったのです。
そして当然ながら、親書を読んだヒュアツィンテは激怒。氷のように冷たい表情を浮かべ、こぶしを握り締めました。


クラインの勘違いは続く
さらに側室の件は、クラインの耳にも届きます。彼の従者が、良かれと思って報告したのですが…
するとクラインは、ソファに横たわったまま「本当に呆れた」とため息を付きました。
というのも彼は、ラトラシルからの連絡をずっと待っていたのです。そして今もなお、彼女に好かれていると勘違いしたまま。
そんな状況下で、側室の件について知らされた結果ーーー
クラインは「ラトラシルは俺に側室になってほしいのだろう」と勘違いをしました。
そして同時に、ひどく不機嫌になります。
”カリセン”はタリウム帝国に相当する大国。なのに皇子である俺を側室にしようだと?そもそも自分は2回も逃げておきながら、俺を呼びつけるとは甘く見られたものだ!絶対に断ってやる!
そう考えたクラインは、一度ヒュアツィンテと話をしようと試みますが…
従者によれば、ヒュアツィンテは「側室は送らない」と決断を出したそう。またタリウムからの使節団も、すでに追い返したとの事。
その言葉に、クラインは目を丸くしました。
9~10話の感想

※準備中