韓国のマンガ『ハーレムの男たち』のネタバレ感想です。5話~6話までのストーリーについて紹介します。
前回のラストで、ラトラシルは酒に酔ったあげく醜態をさらしました。しかも記憶がないため、彼女は無かったことにしようと考えますが…
後日、結婚式の会場で彼と再会してしまいます。一体この先、どうなるのでしょうか?ネタバレを見ていきましょう。
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『ハーレムの男たち』5話ネタバレ
褐色肌の青年の正体

ラトラシルが酔って絡んだ、褐色肌の青年。
彼の正体は”クライン・アビシナー”。カリセンの皇子であり、ヒュアツィンテの腹違いの弟です。


クライン視点~数日前~
遡ること数日前。
ちょうどラトラシルが、酒を飲んで酔いつぶれていたときの出来事。
クラインは夜の庭園を歩いている最中、泥酔したラトラシルを発見しました。酒瓶を手にしたまま座り込む女がいれば、気になるのは当然の事。彼女の醜態を見かねて声をかけますが…
完全に正気をなくしていたラトラシルは、クラインを見るなり憂い顔で言いました。
「あなたのせいよ…私がどれだけあなたを想っていると…」
傍から見れば、ラトラシルが懇願しているような状況。そのためクラインは「これほど俺を想って胸を痛める女がいるとは…」と勘違いをしました。
さらにこの男。見目麗しいけれど気性が激しいため、今まで好きだと言ってすがりつく女性がいなかったのです。
ゆえに彼はラトラシルに同情し、一晩付き合ってやります。
にもかかわらず、彼女はクラインを庭園に置き去りにしました。しかも再会したのに、目も合わせようとしません。
だから彼はしびれを切らし、彼女のいるテーブル席へと向かいました。


クラインVSサーナット
いい加減目をそらすのはやめて、挨拶でも交わしませんか?
薄ら笑いを浮かべながら、話しかけるクライン。一方でラトラシルは、全力で目を反らしますが…
そこに騎士団長・サーナットが救いの手を差し伸べます。どちら様でしょうかと言って、クラインとラトラシルの間に割って入ったのです。
が、しかし。
この時クラインが自己紹介をしたため、ラトラシルはようやく彼の正体を知ります。
本心で言えば関わりたくありませんが、皇子を無視する訳にもいきません。
そのため彼女は笑顔を取り繕いながら、さも初対面のように無難な挨拶をしました。こうなった以上、シラを切るしかないと思ったのです。
けれどあの日の出来事をしっかり覚えているクラインは、誤魔化されません。
ラトラシルが顔を引きつらせて「そろそろお兄様が登場しますよ」と促せば、ようやく離れますが…そのときも彼は「後でまた話そう」と言い残していました。
サーナットの性格
クラインが去った後。
2人のやり取りを見ていたサーナットは、あの王子がお気に召したのですか?とラトラシルに耳打ちします。
サーナットは若くして騎士団長になった実力者。そして兄・レアンの友人であり、ラトラシルとも古馴染みです。
そのため彼女にとって、サーナットは”悪戯好きな兄の友人”という印象でした。
ラトラシルがそんな事を考えていると、ふいに彼は「あの皇子と皇女様は釣り合っていません」と話し始めます。
サーナット曰く、クラインは見るからに性格に難があるのだそう。だからラトラシルに相応しくないのだと言います。
ではどんな性格ならふ私に合っているの?とラトラシルが尋ねれば、彼は意味ありげな笑みを浮かべて言いました。
「私はどうでしょう…?」と。
『ハーレムの男たち』6話ネタバレ
ラトラシルの返答
突然の口説き文句に、ラトラシルは「その冗談は不快だわ」と言って顔をそむけます。
すると彼は、困ったように笑いました。
ヒュアツィンテの結婚式
ヒュアツィンテとアイニが入場すると、会場内は拍手であふれます。そして2人は新婦の前で、誓いのキスを交わしますが…
その様子を、ラトラシルは心底不快そうな顔で見ていました。皇女として我慢するものの、笑顔は作れなかったのです。


ラトラシルは怒り心頭に発する
結婚式の後。
会場を出たラトラシルは、荒々しい態度で客室へと戻ります。そして乱暴にドアを開けると、ソファに座り込みました。
するとそこに、心配したサーナットが菓子を運んできます。彼女はそれを一瞬で食べ終えると、相変わらず険しい表情で「怒りがここ(額)まで込み上げてきている」と話しました。
その言葉にサーナットは、すぐ帰国しましょうかと提案しますが…
ここで帰国すれば、タリウム帝国とカリセンが不仲なように見えるでしょう。だから彼女は、我慢して明日出発すると答えます。
皇女として、私情を国政に持ち込むのは相応しくないと判断したのです。
そう告げてベッドに寝転がる彼女を、サーナットはやれやれという顔で見つめました。
ヒュアツィンテは再び言い寄るが…
翌日の朝。
ラトラシルはサーナットを同行させ、再びヒュアツィンテに会いに行きます。
すると彼は、オロオロしながら「5年だけ待ってはくれないか?」と再びラトラシルに懇願しました。


ラトラシルは、ヒュアツィンテの提案をキッパリと断ります。彼の立場は理解できるけれど、許すのは別問題です。
そもそも彼の言う”5年間”とは、彼女にとって非常に残酷なもの。
ヒュアツィンテはこの先、王権を確立するために多くの側室を傍に置くでしょう。そしてその度、ラトラシルは傷つくことになります。
それを指摘すれば、彼は悲し気な表情をしました。
クライン視点~ラトラシルの帰国後~
ラトラシルが王宮を出て、国境付近の街にいるころ。クラインは不満げな顔でベッドに横たわっていました。
クラインが不機嫌になった理由は、他でもないラトラシル。また会おうと告げたのに、彼女はさっさと帰国してしまったのです。
布団をバフバフと叩きながら、彼はベッドの上で暴れました。
・・・
暴れて落ち着いたのか、クラインは冷静になります。
どうせ一方的に好かれているだけなのだから気にすることはない。こんなふうに去って損をするのは結局あいつだ。俺には関係がない。
そう自分に言い聞かせました。
5~6話の感想
クラインの置き去り事件(?)について

クラインが完全に被害者。
酔っ払いに一晩付き合った挙句、庭園に置き去りにされるという可哀想なキャラクター。しかも彼は、ラトラシルに恋愛的な意味で好かれていると勘違いをします。
あまりに酷い。
ちょっと自意識過剰な気もしますが、あんなセリフを言われては無理も無いでしょう。あれは誤解します。
というか、庭に放置されたも怒らないクラインは優しいですね。普通はブチ切れますよ。
ラトラシルが割と酷い件
ラトラシルは辛い状況ですね。
別れを告げたとはいえ、まだ彼女はヒュアツィンテを愛しています。にも関わらず、彼の結婚式に参加しなければなりません。
さぞ辛かったでしょう。
本当に腹が立ったと思います。
でも、クラインを忘れて自国に帰還しちゃダメだよ…!
自分のことで手一杯でさらに記憶がないとはいえ、ラトラシルのやってることは鬼の所業です。クラインがひたすら可哀想。
ヒュアツィンテの謎行動について
3話でこっぴどく振られたヒュアツィンテ。しかし彼は、まだラトラシルを諦めていません。顔に似合わず執念深いですね。
ただ、この人の行動には謎が多いです。
本編を読む限り、ヒュアツィンテは誠実で物わかりのいい印象を受けます。でもその割に、彼はラトラシルの心境を全く理解していません。
個人的には、その点が引っ掛かりました。
2人の間には、もしかすると食い違いがあるのかもしれません。
数話前ですが、ばあやの台詞にもフラグらしき箇所がありました。