韓国のマンガ『ハーレムの男たち』のネタバレ感想です。11話~12話までのストーリーについて紹介します。
前回のラストで、勘違い中のクラインはひたすら拗ねていました。しかし兄・ヒュアツィンテが使節団を追い返したと聞くや否や、慌てて兄の元へと向かいます。
国際問題に発展しかねないこの状況下。一体どうなるのでしょうか?
目次
『ハーレムの男たち』11話ネタバレ
クラインとヒュアツィンテの会話

ヒュアツィンテが執務室で仕事をしていると、扉がバン!!と乱暴に開かれます。
そこにいたのは、彼の弟・クライン。彼はズンズンと足を踏み入れ、ヒュアツィンテの前で「兄上がタリウムの使節団を追い返したのか!?」と怒鳴りました。
使節団を追い返すなど、一歩間違えれば戦争につながる愚行。
さらにヒュアツィンテは、3年前にタリウムから側室を受け取っています。貰ったのに返さないとなれば、タリウムは不愉快だと感じるでしょう。
つまり国際問題を避けるためにも、カリセンからタリウムに側室を送る必要があるのです。
そのように指摘されるも、ヒュアツィンテは淡々とした態度で「こちらから送れる者はいない」と返答します。
するとクラインは得意げな顔で、自ら側室になるとアピールしました。


クラインは意気揚々と主張します。
ラトラシル皇帝は初めから俺を呼ぶために使節団を送ったんだ。俺は向こうに行っても構わない。
どうせ彼女は俺のことが好…コホン。カリセンの名もあるから、時期を見て俺を皇配の座に就かせるだろう。
しかし、ヒュアツィンテはその言葉に難色を示します。忙しいと言って彼を退出させ、執務室に1人きりになると、拳でバンッ!と机を叩きました。
側室の選抜
ラトラシルの元には、たくさんの”側室の志願所”が届きました。
彼女はそれを見て大喜び。一方でサーナットは複雑な表情。そして側近の老人は、予想以上の数なので選別をしましょうと提案します。
そこでラトラシルは、次の5名を側室に選ぶよう命令しました。
- ラナムンは必ず側室にする
- 1人はカリセンから送られた男を選ぶ
- 残りの3人は役に立ちそうな者を選別する
またこの時、彼女はラナムンのことを心配します。
彼の性格上自ら志願するとは思えないし、公爵が志願させたかしら?可哀想に。忠実な臣下だから顔を立ててあげなければ…と。
ヒュアツィンテへの仕返し
するとそこに、ブレター伯爵(カリセンに派遣された使節)が入室します。
彼によれば、ヒュアツィンテは側室を送らず使節団も追い返したそう。
さらに彼からの親書には「どうしたら僕にこんな要求ができるんだ?」と書かれていました。
それを読んだラトラシルは親書を床に投げつけます。そして嘲笑を浮かべながら、彼への返事を書きました。


『ハーレムの男たち』12話ネタバレ
ラトラシルの返事

ラトラシルからの手紙を読み、ヒュアツィンテは執務室で1人ため息を付きました。というのも手紙には、次のように書かれていたのです。
「使節団をもう1度拒否した場合、タリウム帝国を蔑ろにしたと見なし「それ相応」の対応をさせてもらうわ。3年間手紙の1つもよこさなかったくせに、今更私たちの間に何か残っていると思わないで」
この手紙に対して、彼もまた返事を書きます。
「週に1度は手紙を書いて贈り物もしたのに、何を言っているんだ?」


手紙を書き終えると、ヒュアツィンテは目を閉じて思案しました。
ラトラシルの口ぶりからするに、誰かが手紙や贈り物を横取りしていた可能性があります。
この程度書けば、彼女もきっと裏で何かがあったと気づくはず。その後、両国で調査すれば問題も解決するでしょう。そう考えながら、彼は手紙に封をしました。
そして同時に、側室問題について頭を悩ませます。
こんなことで国交を断絶するワケにはいきませんが、側室を送るのも嫌。そのため彼は大きなため息をつきました。
結局、クラインが側室に選ばれる
結局、カリセン帝国からはクラインが側室として送られることに。
しかしこれは一時的な措置であり、ヒュアツィンテは時期を見計らってクラインを呼び戻す予定です。
あくまで国家間の取引材料として、一時的に側室を送り込むだけ。それがヒュアツィンテの下した決断ですが…
そうは言っても、やはり愛する女性にほかの男が近づくのは心配です。そのため彼はクラインを見送るとき「ラトラシルに指一本触れるな」と小声で念を押しました。
が、しかし。
クラインはどこ吹く風で、フッと笑いながら「向こうから俺に触れてきたら?」と言い返します。
その答えに、どんよりと暗い顔をするヒュアツィンテ。一方でクラインは、ご機嫌な顔でピョンッと馬車へと飛び乗りました。
クラインの懸念
馬車が出発する際、クラインは窓からひょこっと顔を出してヒュアツィンテに尋ねました。
本当にアイニ義姉さんと離婚するつもりか?
アイニは悪い人ではありませんし、離婚しなくても良いのでは…と考えたのです。それに、ダガ公爵の血縁者をそばに置いて損はないでしょう。
しかしヒュアツィンテは、その提案をキッパリと否定します。
元々アイニは、内乱を起こしたヘウンの婚約者でした。また彼女はヘウンを愛していたので、仇であるヒュアツィンテに牙をむく可能性もあります。
そのような人物をそばに置くなど問題外。だから離婚は必要なことだと答えました。
タリウム帝国に馬車が到着する
その頃タリウム帝国ではーーー
カリセン帝国からの側室を迎えるため、ラトラシルが宮廷の前で待機していました。後ろにはサーナットを含め、従者が4人待機しています。
しかし馬車が到着し、クラインと目が合った瞬間。ラトラシルは顔を青くしました。
馬車から降りたクラインは、満面の笑みで「捕まえた!」と言ってラトラシルを抱きしめます。そして体を離すと、ツンツンした態度で言いました。
俺を手に入れてうれしそうだな?
だが安心するのはまだ早い。身はここにあっても心までそう簡単に渡すつもりはないからな…と。


しかしラトラシルは、言葉の意味がわからずキョトンとします。なにせ彼女には、あの夜の記憶がないのですから。
そして一方で、ヒュアツィンテは何を企んでいるのかと警戒します。
側室を送れと責めたものの、まさか弟を送ってくるなど予想外。そのため裏があると考えたのです。
11~12話の感想
11話の感想

ヒュアツィンテは立場上、ラトラシルに側室を送らなければなりません。でも彼は使節団を追い返した挙句、側室も用意しないという最悪な決断をしてしまいました。
王として、これはダメな行動ですね。
でも彼はまだラトラシルを愛していて、いつか関係を修復できると夢見ているのでしょう。つまり、愛ゆえに悪手を打ったワケですね。
しかし、弟・クラインがこの悪手を止めます。彼は皇子なので、さすがにヒュアツィンテの対応はマズイと思ったのでしょう。
さらにこの場面。
クラインは自信満々で「俺が側室になる」とアピールをするのですが、表情がとても可愛いです。
ドヤァ!と効果音が付きそうな顔なので、ぜひ本編でご覧ください。管理人はこのシーンが原因でクライン推しになりました。
12話の感想
クラインが側室に選ばれ、驚きを隠せないラトラシル。
というかこの状況、彼女もさぞ困惑したでしょうね。側室として高貴な人物が送られてくると予想はしていたものの、まさか皇子が来るだなんて誰が予想できるでしょうか?
しかも相手は、以前酔っ払って絡んだ相手。気まずいですね!
そしてこの件に関してヒュアツィンテは「時期が来たらクラインを呼び戻そう」と考えている様ですが…
状況次第では、クラインが拒否しそうですね。もしラトラシルとの関係が親密になれば、そのままタリウム帝国に残るというドロ沼展開もありそう。