『悪女が恋に落ちた時』のネタバレ感想です。42話~43話までのストーリーをまとめて紹介します。
前回ルペルシャは、ラビロフに敗北宣言をしました。彼は表面上、和解したように振る舞いますが…内心では彼女を警戒したままで、今もなお命を狙い続けています。
この先、ルペルシャはどうなるのでしょうか?感想を交えながら紹介していきます。
目次
42話ネタバレ
ルペルシャを監視する”影”の正体

木の陰からルペルシャを監視する影。その正体は、ラビエルとその側近・ガイルでした。
この時にガイルは、彼女の体がボロボロだという事実に気づきます。報告書には”皇女は体調が良くない”と記載がありましたが、そんなレベルではありません。
だというのに、なぜかルペルシャは危険に見えるのです。
また彼女は、先ほど「まだ失うものが多い」と呟いていました。何も持たない皇女が、一体何を失うというのか…
ルペルシャには不可解な点が多く、ラビロフは「何かあるな」と不審がりました。
ルペルシャの懸念
皇女宮に帰還し、ゆっくり休んだルペルシャ。彼女はクリアになった頭で考えます。
舞踏会の後、ラビロフから何の連絡もありません。彼の性格を考えれば、この状況は不自然でしょう。
ルペルシャへの関心を失ったなら好都合ですが…何にせよ対策は必要なので、今はダニエル探しに集中しようと結論付けました。
日記帳に宿る”人工精霊・ゼン”と契約をする
ルペルシャは黒い日記帳(エマから貰った魔法の日記帳。27話参照)を用意し、ウキウキしながら今日の出来事を書き込みました。
エマによると、この日記帳のページを全て埋めれば”人工精霊”が現れるそう。そして精霊が日記の内容を気に入れば、契約が出来るのだとか。


そして日記を書き終えた後。日記帳の中から”黒い鷹”が出現します。
この黒鷹はもちろん人工精霊。名前は”ゼン”と言い、ルペルシャは顔を輝かせてゼンとの契約を済ませました。
ゼンは机の上に降り立つと、小首を傾げながら「主人に聞きたいことある」と言います。
なぜ”ジェイン”という少女が家を得ると、世界が美しくなるのか?なぜイケメンに触れると涙が出るのか?など…
要するにゼンは、ルペルシャの日記について詳細を質問したのです。


予期せぬ質問にルペルシャは赤面。ブンブンと手を振り回し、日記帳の中に戻るよう頼みました。
ダニエル視点
とある屋敷の一室。床には血が飛び散っています。
その凄惨な現場で、1人立っているのは暗殺ギルド長・ダニエル。彼はいつも通り”仕事”をしたものの、未だにルペルシャのことが気になっていました。
手遅れになる前に始末すべきだ…と思うものの、なぜか彼女からは”知った香り”がするのです。そんなはずはないのに。
だからダニエルは「見守るのが良いだろう」と考えます。彼女には確認したい事もありますから。
43話ネタバレ
ダニエルを探すため、再び酒場へ
ダニエルを探すため、ルペルシャは夜に1人で酒場を訪れます。
本来なら護衛なしで外出するなど危険行為。けれど今はゼン(42話で契約した人工精霊)がいるので、自衛手段があります。
そして酒場のカウンター前に立つと、ルペルシャは店員にノンアルコールを注文しました。
が、しかし。
この世界の酒場にはノンアルコールが無いらしく、度数はどれも同じ。そこで仕方がなく、メニュー表にある適当な酒を注文しました。
泥酔したルペルシャの前に、黒フ―ドの男が現れる
ルペルシャは席に座り、酒を飲みながらダニエルを待ち伏せしますが…
彼女が知らずに注文したのは、とても度数が高い酒。そのため一杯飲んだだけで泥酔してしまいます。
顔は真っ赤で視界はグルグル。これでは冷静な判断などできないでしょう。


するとルペルシャの目の前に”黒フードの男”が現れて、同席したいと言いました。
彼女は持ち前のセンサーで「この男はイケメンっぽいな」と気づき、快く同席を許します。
ゼンの警告
黒フードの男性は、慣れた様子でルペルシャの隣に座ります。そして「そんなに強い酒を飲んでも大丈夫ですか?」と尋ねたり、焼き鳥を注文したりと世話を焼いてくれますが…
ルペルシャ視点だと、彼がいったい何を考えているのか理解不能です。急に現れて隣に座り、その上フードも取らないのですから。
そのため彼をちらちら見ながら、出された焼き鳥を口にしました。
しかし、その時。
ルペルシャの脳内に「逃げろ!」とゼンの声が響きます。
その声に、動きをピタリと止めるルペルシャ。
ゼンによると、黒フードの男からは殺気が感じられるそう。つまり危険人物なのです。
さらにゼンは王宮の記録室で彼を見たことがあり、男の正体は”ダニエル・ロバイン”だと断言しました。
黒フードの男は、ダニエルその人だった
目の前にいる男がダニエルだと知り、ルペルシャは輝かしい笑顔を浮かべました。
さらに名前を尋ねれば、彼は”ダン”と答えます。その答えに間違いなくダニエルだと確信したルペルシャは、彼に顔を近づけて「素敵な声ですね」「あなたは秋の夜空みたい」と囁きました。
なぜかダニエルは、他の登場人物とは違い胸がドキドキするのです。
その言葉にダニエルは「…面白い」と薄く笑みを浮かべました。


帰り際、ルペルシャが残した一言
話し終えると、ルペルシャは満足顔で席を立ちます。そして、そろそろ帰宅しなければと酒場のドアに向かいますが…
酒場から出る前、彼女はダニエルに背を向けたまま言いました。
「お気づきかもしれませんが、私の友人があなたを以前見かけたそうです」と。
『悪女が恋に落ちた時』42~43話までの感想
現時点でのダニエルの印象

ようやくダニエルと接触できましたね。
皇太子の攻撃を防ぐためにも、最強キャラであるダニエルを味方につけるのが得策でしょう。ルペルシャも当初の予定では、彼に助けを求める予定でしたから。
彼が仲間になれば相当心強いのですが…
ただ、ダニエルは仲間になるまで時間がかかりそうなイメージです。
43話でルペルシャが褒めちぎった時も、反応はイマイチでした。
というか42話で「ルペルシャはさっさと処分すべき」みたいなセリフを言っていたので、彼はかなり警戒心が強いのかなと思います。
暗殺ギルド長という仕事柄なので、情に訴えるのも現状では難しいでしょう。多分、ユジンやカインと違って「皇女かわいそう!僕が助けてあげなきゃ!」的な展開にはならないはず。
彼らに比べれば、ダニエルは手強い相手なのかなと思います。少なくとも、ヘレイスのようにホイホイ仲間にはならないでしょう。

主人公がやたら口説き慣れてる件
前々から思っていたのですが、主人公はコミュ力が高いですね。
43話では酔っていたとはいえ、ダニエルに口説き文句を連発していました。しかもやたら流暢に。
あれほどスラスラと口説き文句を言えるあたり、主人公は悪女の素質があると思いますが…
でもこの作品の主人公って、転生前はごく普通の女の子なんですよね。地味でありきたりな女の子。
そのせいか、何となく違和感を覚えます。”本来の主人公”と”転生前の主人公”は性格に差があるというか。