『悪女が恋に落ちた時』のネタバレ感想です。32話~33話までのストーリーをまとめて紹介します。
前回ルペルシャは、皇女宮ではたらく経営者を募集しました。サブキャラの1人・イビエン令嬢を救うため、そして今後のために資金繰りをするための作戦ですが…
ルペルシャの試みは成功するのでしょうか?感想を交えながら紹介していきます。
32話ネタバレ
経営者を募集した結果
”経営者募集”の広告(31話参照)を出した結果、エマの審査を通過したのは5人。この最終候補者をルペルシャが面接し、合格者を選びます。
そして幸いにも、最終候補者の中にはイビエンの姿もありました。
ルペルシャの面接
面接の当日。
ルペルシャは面接官として、候補者たちの前に座ります。そして彼らに「私を補佐したいと思った理由は?私の噂を知っていたら普通応募しないのに」と尋ねました。
この容赦ない質問により、応募者たちは顔を青くします。もちろんイビエンも緊張し、冷や汗をかいていましたが…
彼女は率直に「女だから面接に落とされると思った」と答えます。また同時に、噂はあくまで噂なので気にしないとも言いました。
その返答を聞いたルペルシャは満足気な顔をし、イビエン以外は部屋を出ていくよう指示しました。
イビエン視点①面接中
ルペルシャ皇女は、噂で聞く”残酷な皇女”とはイメージが違う。
それが面接に来たイビエンの印象でした。皇女の視線は恐ろしいものの、そこには怒りも軽蔑もありません。その事実に安堵したのです。
イビエン視点②面接後
ルペルシャと2人きりになり、手をギュッと握りしめるイビエン。そして心の中で、この機会を逃してはいけないと考えます。
女だからと後継者になれず、無理やり結婚させられる。そんな人生を歩むくらいなら、いっそ他界した方がマシだと考えていたのです。
だからイビエンは、今回の面接を最後のチャンスだと意気込んでいました。
それに実際のルペルシャを見て、この人に仕えたいと思ったのです。
ルペルシャはイビエン令嬢を採用する
嬉しそうに微笑みながら、イビエンに「今後ともよろしくね」と伝えるルペルシャ。
この時イビエンは、面接に合格したのだと自覚します。そして感動のあまり涙を流し、勢いよく頭を下げてお礼を言いました。
後日。
ルペルシャの元に、ひどく焦った様子のイビエンが駆け寄ってきます。というのも、イビエンの雇用契約書には超高額な給料が記載されていたのです。
しかしこの契約書は正当なもの。仕事内容を考慮したうえで、ルペルシャが妥当だと思った金額を記載したのです。
そのことを説明すれば、イビエンはいたく感動します。そして強い眼差しで、必ずや成果を出しますと宣言しました。
14回目の記憶
今回戻ったのは、14回目の記憶。
ルペルシャの元に”皇女宮のミニチュア”が届いたときの光景でした。これはリシャ(28話で登場した犬)のための犬小屋で、見るからに凝った作りですが…
それを見たルペルシャは浮かない表情。
彼女は送り主からの手紙に目を通すと、後ろで控えていたエマに「リシャを他の人にあげて来て」と頼みました。
33話ネタバレ
原作における”ジェイン”の設定
転生してから1カ月と12日が経った今。ルペルシャは”ジェイン”を助けようと計画し、目を輝かせていました。
ジェインは小説に登場するサブキャラの1人。不良に絡まれていたところをアリエルに救われ、その忠誠を捧げたメイドです。
そして彼女には悲しい過去があり、火災事故により弟2人と生き別れになっていたのです。アリエルはそんな彼女を憐れみ、ともに弟らを探すと約束しますが…
結局ジェインは弟と再会できず。おまけに彼女は”ルペルシャ皇女”が送った毒薬により、若くしてこの世を去りました。
ルペルシャは”ジェイン救済計画”を実行する
原作を知るルペルシャは、以前からジェインを救いたいと思っていました。
現時点ではまだ火災事故が発生していないので、先回りすればジェインたちが事故に巻き込まれないよう救済できるでしょう。
そのためルペルシャは、彼女が登場する”ブランチェット街の出店前”で待つことにします。
・・・
護衛のユジン&カインを連れて、さっそく街に赴くルペルシャ(なぜかヘレイスもいる)
そして街中を歩いていると、目の前にみすぼらしい恰好の少女が現れます。
少女は地面に座り込み、カタカタと震えながら懇願しました。話を聞けば、どうやら彼女は”人買い”に追われて逃げてきたそう。
この少女こそがジェイン。ルペルシャの探し求めた、サブキャラの1人です。
彼女は必死な表情で、私がいなければ弟たちは生きていけない…とひたすら懇願します。
するとルペルシャはしゃがみ込み、ジェインの頬に手を添えながら「泣かないで」と笑いかけました。
ジェイン姉弟に、家と生活資金を与える
ジェイン姉弟を救うため、ルペルシャは家を与えます。そして同時に”1年間の資金援助”を保証する契約書を渡しました。
これで彼女は、自由な生活を送れますが…
その契約書を見て、ジェインは驚愕します。契約内容もさることながら、書類には”皇族の印”が押印されていたのですから。
そしてルペルシャの正体を知ったジェインは、当然ながらこんな身に余る贈り物は受け取れませんと言いました。
ただの自己満足だから受け取って欲しい。あなたの弟にも、この支援は必要でしょう。
ルペルシャがそう説得すれば、ジェインはどうにか納得しました。そして同時に、彼女は恩返しをするためメイドとして雇って欲しいと申し出ました。
しかしルペルシャは、即座にその願いを拒否します。どうせもうすぐ皇女宮を出るのだから、雇う意味がありません。そもそも彼女を雇えば、原作のアリエルと同類になってしまいます。
だからルペルシャは微笑みつつ「私には時間がないのです」と告げますが…
この台詞に、ジェインは戸惑った表情をします。また後ろにいたユジンとカインは、絶句しました。
ルペルシャの台詞を、3人は盛大に誤解します。
そんな彼らを余所にルペルシャは、何かあれば遠慮なく頼って欲しいと告げてその場を去りました。
『悪女が恋に落ちた時』32~33話までの感想
32話の感想
イビエンが仲間になりましたね。
本編を読んだところイビエンは頭脳明晰で行動力があり、さらに信念を貫く強い女性です。
このような女性なら十中八九、ルペルシャに利益をもたらしてくれるでしょう。今後はイビエンの活躍により、大金をゲットする可能性もありますね。
さらに彼女がいれば、隠居後の資金についても心配せずに済むでしょう。皇帝に生活費をねだる必要もありません。
そしてイビエンを雇ったことで、今後の展開も大きく変わるでしょう。
皇太子とのフラグが消滅したので、彼女が片思いすることはありません。むしろ皇太子はルペルシャの敵なので、逆に彼を嫌うかもしれませんね。
さらに雇用期間中に結果を出せれば、イビエンは2~3年後も宮廷内で働けるでしょう。
ルペルシャは資産を増やせて、イビエンは実績を作れる。まさにWin-Win。とても強い味方になってくれそうですね。
33話の感想
33話のラストがひどい。
ユジン驚くし、カインなんて絶望した顔をしています。本っっ当にこの2人が可哀想。
これだけルペルシャのために尽力してるのに、当の本人から「私はもう長くないの」的な言葉を聞かされるなんて悲惨すぎます。
いや、ルペルシャに悪気は無いんですけどね?彼女はみんなを救うため頑張っていますし、悪くないのですが…
ただ、ユジンとカインがあまりに可哀想。胃痛案件すぎる。2人が何したって言うんですか。
ずっと思ってたのですが
皇女の名前、ルペシャじゃなくてルペルシャだとおもいます……
ご指摘ありがとうございます!修正いたしました。