漫画『義家族に執着されています』の37話~38話のネタバレと感想です。
前回はアイレットの要望により、みんなでお花見をしました。このときテルデオも参加したので、彼とペレシャティの間にあったわだかまりが解けますがーーー
テルデオの心には、別の感情も芽生えたようです。2人はその後どうなったのか、続きを読んでみましょう。
37話|グローリアから謝罪され、お詫びの品が届く
ペレシャティとテルデオの関係
お茶会をしたその日の夜。
テルデオが寝室で仕事をしていると、ペレシャティは「今日は一緒にベッドで寝ましょう」と誘いました。
今までは彼女がベッドを使っていましたが、1年中このままという訳にもいきません。そもそもベッドは広いので、それぞれ使用スペースを決めて眠れば問題ないと思ったのです。
しかしその提案を聞いたテルデオは、冷や汗をたらしました。
グローリアから正式に謝罪される
入籍パーティーの後。テルデオの祖母・グローリアは、ペレシャティを呼んで丁重に謝罪をしました。
「あなたを疑って責め立てたことを謝りたい。今回の件について判明したのはあなたのおかげだ。うちの子を助けてくれてありがとう」
そして彼女はお礼をしたいと言うので、ペレシャティは社交界への復帰を望んでいると話しますがーーー
すると後日、ペレシャティのもとに大量のドレスと装飾品が届きました。
それだけでなく、有名な裁縫師や宝石細工師まで訪ねて来たので彼女は驚きます。
(こんなにすぐ準備ができるなんて…それにこの人たち、有名な職人よね。お金をいくら積んでも簡単には呼べないと聞いていたけど)
その日以来、ペレシャティは社交界に向けて多忙な日々を送ります。ドレスや装飾品を選び、大公妃にふさわしい礼法を身に着けーーー
覚悟はしていたものの、伯爵令嬢として出席するのとはわけが違います。そのため彼女は疲れ果ててしまいました。
38話|ペレシャティは大公妃として、初めて社交界に出る
大公妃として社交界に参加する
そして時間が流れ、パーティーの開催日になります。ペレシャティは濃紺のドレスを着て会場に向かうも、これが大公妃として最初のパーティーになるので緊張しています。
なお今回参加するのは、貴婦人たちとの文化交流会。
大公妃として初のパーティーなら、その方が良いだろうとグローリアが提案しました。
グローリアの手厚いフォローを受ける
いざ会場に入るとみんなから視線が集まります。中には険しい顔で見つめる人もいるので、ペレシャティは冷や汗をたらしますが―――
そんな彼女の心境を察したのか、そのときグローリアが貴族たちに声をかけました。
「お久しぶり。私の都合で挨拶が遅くなったけど、何卒うちの可愛い孫娘をよろしく頼むわね」
“うちの可愛い孫娘”。
その言葉の威力は絶大で、貴族たちはみんな硬直します。当事者のペレシャティですら、ここまでしなくても!と思ったほどですから。
しかしその甲斐あって、貴婦人たちは好意的に接してくれました。
貴婦人たちと会話をする
その後ペレシャティは、会場内で貴婦人たちと世間話をします。すると皆はラピレオン家で保護された子供の噂―――アイレットの事について質問しました。
真実は言えないので、ペレシャティは公表した事実通りだと答えます。
すると貴婦人たちも納得したのかそれ以上は追及せず、今度は継母やパレードでの事件について質問しますがーーー
そのせいでペレシャティが暗い顔をしたので、貴婦人たちは冷や汗をたらすのでした。
アデウスにまつわる噂
その時、空気を読んだのか貴婦人の1人が言いました。
「そういえば、 1階のホールにフォーツン令息が来ているそうですよ」」
貴婦人たちは楽しそうに、アデウス・フォーツン(誘拐事件のときに知り合った青年・レベッカの友人)の話をします。
しかしいくら公爵が招待したとはいえ、貴婦人だけが集まる場に来たのなら普通は文句を言われるもの。そのためペレシャティは、なぜ彼に対しては反応がいいのかしら?と不思議に思いますがーーー
聞けばアデウスは、皇太女の愛人になる可能性があるそう。
というのも皇太女は“美男コレクター”らしく、美しい外見のアデウスなら側室に選ばれるだろうと噂されているのです。
そして貴婦人たちは、アデウスを一目見るためバルコニーに出ます。もちろんペレシャティも連れて行かれ、地上を見下ろすとそこには噂の人・アデウスの姿が見えました。
なお彼の方もペレシャティに気付き、自分の頬をちょんと突いて笑って見せます。
誘拐事件の時、アデウスはシーフに頬を傷つけられましたが、その痕はもうすっかり消えていました。
ラストシーンについて補足
アデウスの謎ジェスチャーについて
ペレシャティはアデウスの顔に傷が残らないよう、軟膏を送っていました。
そのため彼は38話の最後で、頬を突いて合図していたものと思われます。恐らく「もう完治しましたよ」くらいのメッセージが込められていたのでしょう。
なおレベッカも同じ軟膏をもらって使用したらしく、彼女のケガもすぐに治りました。
義家族に執着されています|今回のネタバレと感想
ネタバレと感想|グローリアの謝罪
ペレシャティが血の流出について疑った時、グローリアは「失礼にも程がある」的なことを言って責め立てました。これで何もなかったら責任を取ってもらうからね!と、かなり厳しいことも言っています。
けれど実際に調査してみたら、ペレシャティの考えが正しかったのです。グローリアの立場からすれば赤っ恥でしょう。
そのためグローリアは、38~39話でペレシャティにきちんと謝罪し、さらにお詫びの品も渡しました。
その品がものすごく豪華で、ドレスやら装飾品に加えて有名デザイナーを招集し、さらに社交界ではペレシャティのことを「うちの子です」と言ってみんなに紹介してくれました。
彼女が社交界で苦労しないよう、何から何まで面倒を見てくれたのです。まさに大盤振る舞い。
このような行動の一つ一つから、グローリアの誠実さが伺えますね。ラピレオン家の直系は、みんな責任感が強くまじめな印象です。