このページでは、【シノアリス(SINoALICE)】の登場キャラクター「人魚姫」のストーリー第一章についてネタバレ&考察をしています。
人魚姫の物語は他のキャラと違い、憎悪篇からのスタートとなります。外見はすごく可愛いですが、どんなキャラクターなのでしょうか?
目次
はじめにー人魚姫ってどんなキャラ?ー
人魚姫のストーリー

それは悲劇と愛のバランスが完成された物語。だが、彼女はそれを壊してまでも作者の復活を求める。「全てを殺す」戦いの果てに、彼女が求める願いとは・・・?
ーゲーム本編より引用ー
キーワードは悲哀
各キャラクターにはキーワードがあり、人魚姫には「悲哀」という言葉が充てられています。
- 悲しさ・哀れさが混ざった感情。
- 悲しく哀れなこと。
原作「人魚姫」では、王子への恋心が報われず泡になってしまいます。
そのため「悲哀」というキーワードは相応しいでしょう。ただし、人魚姫の性格が「原作と同じであれば」の話ですが…
作者「アンデルセン」について
人魚姫、マッチ売りの少女。彼の代表作はヒロインの死によって完成される。障害未婚の作家「アンデルセン」。彼は何を想い、何を託し、人魚姫を書き上げたのだろうか・・・?
ーゲーム本編より引用ー
第一章一節のセリフネタバレ

人魚姫は涙をこぼす。ぽろり一粒真珠の頬に。落ちて流れて哀しんで。王子様ではなく作者に会いたい。その為の一粒の涙。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン。人魚姫の生みの親。彼を復活させるには 無数の犠牲が必要で。人魚姫は涙をこぼす。これから重ねる罪に怯えて。
ーゲーム本編より引用ー
まずは第一章。
この段階では、可憐でまともな美少女というイメージですね。自分の行いが罪であることを自覚しています。
第一章二節~五節までのセリフ
人魚姫の物語。それは悲しい物語。王子様に恋をして 泡となって消える物語・・・
人魚姫が、人間の王子様を助けて恋をした。それが最初の悲劇。
恋をした人魚姫は、魔女から声と引き換えに足を得た。それが第二の悲劇。
王子は人魚姫ではなく 別の娘を命の恩人と勘違いした。それが第三の悲劇。
第一章六節~九節までのセリフ
王子は人魚姫ではなく 勘違いした娘と恋に落ちた。それが第四の悲劇。
人魚姫の姉たちは短剣を渡した。それで王子の血を流せば 元の人魚に戻れると。それが第五の悲劇。
人魚姫は王子を殺せなかった。それが第六の悲劇。
王子の愛を得られない人魚姫は 泡となって消えてしまった。それが第七の悲劇。
ーゲーム本編より引用ー
第一章十節のストーリーネタバレ
悲しみだらけの物語です。けれど無償の愛の物語です。それが人魚姫。アンデルセンの普及の名作。
「完璧な物語デス。ああ、なのにーーー」
「作者を復活サセて、あなたは何を 望むデス?」
自分の命を犠牲にした人魚姫。今度は他人の命を犠牲にして。「何ヲ望むのデスか?」
ぽろりと、涙零れて。それは朝露のような輝き。その涙が教えてくれた。私の望みを。願いを。
悲しい物語。けれど美しい物語。哀しいからこそ輝く愛の物語。だからーーー
「アンデルセン。どうかもっと 悲しい物語に書き換えて」
悲哀 それは 人魚姫を彩る 海の泡沫。
ーゲーム本編より引用ー
アリス同様に常識人かと思いきや、人魚姫もぶっ飛んだ考え方をしていますね。
より美しい物語にするため、物語をさらに悲しく書き換える。これが人魚姫の望み。
一周回った発想の持ち主ですね。
モノガタリの考察&感想
「悲劇=キレイ」の図式

悲劇ってキレイですよね。
管理人は童話が好きなので「もっと美しい悲劇が読みたい」という考え方も、まあ理解できるんですよ。
でも人魚姫の場合は「自分を不幸にしてほしい」と望んでいるので、相当な変わり者です。
自虐どころの話じゃありませんよ。かぐや姫とは違うタイプのMですね。
人魚姫もまた、物語の被害者?
人魚姫については、物語が不幸すぎて壊れてしまったイメージがあります。
シンデレラと同じように、壊れないと悲しみに耐えられなかったのかなという印象です。
だとしたら悲しいですね。
悲劇が連鎖しなければ、人魚姫は人魚姫のままでいられたのに。今や、悲劇に取りつかれた美少女ですよ。
ただ、壊れた結果が「悲劇好き!もっと私を不幸にして!」というのは意外でした。
シンデレラみたいに、自分勝手な方向に壊れるならまだ理解はできますが…
人魚姫の場合、特殊な壊れ方をしていますね。
人魚姫と作者が出会ったとき、作者がどんな顔をするのか気になります。