ゲーム【シノアリス(SINOALICE)】のストーリー解説をしています。今回は「ピノキオ」のストーリー第一章(憎悪篇)についてまとめました。「憎悪篇」は「衝動篇」の続きにあたるモノガタリなので、衝動篇を読んでいない方はまずこちらから読むことをおすすめします。
※ネタバレ・感想・考察を含むので、閲覧の際にはご注意くださいませ!
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第一章一節

ピノキオは疲れていた。
延々と続くライブラリに。
次々と現れるナイトメアに。
「もう嫌だ」と呟けば、乱暴な杖が彼を罵倒する。
「休みたい」と訴えれば 凶暴な杖が彼を小突く。
ーーーああ、神様。
僕はどうして戦わなければならないの?
ーゲーム本編より引用ー
第一章二~五節
二節
作者を復活させる為とはいえ、
どうしてみんな平気で
戦う事が出来るのだろう?
三節
作者を愛するのならば 自分の命さえも投げ出す。
それが登場人物の当たり前?
四節
作者に望みを叶えて貰う為なら
どんな敵でも命を奪う。
それが登場人物の当たり前?
五節
みんな、みんな
何かしらの目的を持っていた。
僕だけが、ただ流されていた。
第一章六~九節
六節
戦いたくないというのは甘えかな?
それがこの世界の常識なのかな?
おかしいのは、僕?
七節
元ハ人形。
人ノ気持チガワカルモノカ。
ナラバ大人シク操ラレルガイイ。
八節
杖が語りかける。何も考えるな、ただ倒せと。
それが僕には何より心地よい。
九節
戦いへの恐れ。けれどもっと怖いものはーーー
第一章十節
ピノキオは安堵した。
目の前に現れたナイトメアは その図体とは裏腹に
びくびくと震えていたからだ。
戦いたくないの?と問いかければ、
ドラゴンは恐ろしげな顔でコクリと頷く。
ああ、やっと仲間が現れた。僕と同じ思いを抱く仲間だ。
嬉しそうに微笑んだピノキオはーーー
その手にした武器でドラゴンを殺しにかかった。
違う違うと言いながら、
ピノキオは手にした杖を手放せない。
ーーーだってこれを無くしたら、
誰が僕に教えてくれる?誰が僕に支持してくれる?
目の前で怯えるドラゴンを、同じ思いを抱く仲間だと
思ったその敵を、削って刻んで潰す事よりも。
ピノキオは己の恐れを優先し、残虐な杖に付き従った。
ーゲーム本編より引用ー
ネタバレ感想と考察
一章の最後で、ピノキオは怖がりなドラゴンと出会います。しかし、杖が勝手に暴れてドラゴンを攻撃してしまったのです。ピノキオは「違う」と叫んでいますが、彼は杖を手放しません。
というのも、杖を手放したら自分に支持してくれる相手がいなくなるためですね。ピノキオは「自分の意志で攻撃している訳じゃない」と言っていますが・・・この状況は、彼にも責任があるかと思います。結局のところ、杖を手放さなかったのはピノキオ本人なので。
▽ピノキオのモノガタリ第2章(憎悪篇)のネタバレはこちら
【シノアリス】シンデレラとピノキオの物語ネタバレ!憎悪篇2章まとめ【考察】
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