このページでは、【シノアリス(SINoALICE)】の登場キャラクター「シンデレラ」のストーリー第一章について解説しています。最悪の物語を、(頭が)最悪な管理人が紹介&考察していきます。
※1・物語のネタバレや考察を含むのでご注意ください!
※2・この記事は「シノアリスってどんなゲーム?」を読んだ人向けに書かれています。世界観がわからない人は、先にそちらから読むことをおすすめします。
目次
はじめにーシンデレラの目的についてー
シンデレラの目的とは?

シノアリスの主人公は、シンデレラを含めた童話の主人公たち。彼女たちは、全員が「作者を蘇らせる」と願っています。シンデレラが作者の復活を願う理由ですが・・・それは「自分にとって都合の良い物語を書いてもらう」ため。
しかし、作者を復活させるためには条件があります。全てのキャラを滅ぼさなければならないのです。現在は一時的に手を組んでいる状態ですが、最終的には殺しあう運命になります。
キーワードは卑劣
各キャラクターにはキーワードがあり、シンデレラには「卑劣」という言葉が充てられています。
▽ひれつ【卑劣】の意味
[名]立ち振る舞いや行動がいやらしくきたならしいこと。
①「-を賛辞と捉えるものは、生の重みを知る者だ」
②「周囲の虚偽-を描きつつ、おのずから笑殺する」
【第一章一節】シンデレラの内面
シンデレラは嘲笑う。今さら得た命なんて何になる?どうせなら楽しく使わなきゃ。
自分を馬鹿にした母と姉たち。優しいだけの間抜けな王子様。全部ぜーんぶ書き換えよう!その為には、とても面倒くさいけど。死者の国からクソ作者にお出まし願わねば。
それには供物が必要だ。シンデレラは笑う。これから重ねる犠牲の数を数えて。
ーゲーム本編より引用ー
一章一節は、シンデレラの強烈なセリフからスタート。一章では他のキャラクターズとの会話がないため、9節まで彼女の独白が続きます。
「独白→戦闘→独白→戦闘」の繰り返しとなるので、ストーリー的にも進展はなし。敵の倒し方を覚えるだけです。
【第一章二節~九節】シンデレラのセリフ
一章でわかるのは「シンデレラはどんなキャラなのか」「なぜ作者を復活させたいのか」という内容のみ。ストーリーはほぼ進みません。それでは、2節~9節までのシンデレラの独白を見ていきましょう。
【二節】
灰かぶりと馬鹿にされ、さげずまれて生きてきた魂が、簡単に救われるとでも思ってた?
【三節】
例え誰かに愛されて、幸せの中で過ごしても、足蹴にされた過去は変わらない。
【四節】
心の傷は治らない。愛や時間が全てを癒すなんて、甘ったるい幻想を信じてる?
【五節】
受けた傷はじくじくと広がり、膿んで爛れて腐臭を放ち、いつか心を蝕むの。
【六節】
どうして自分だけ我慢する?傷つけられたら、傷つけ返そう?同じ―――いやそれ以上の痛みを与えよう
【七節】
歪むのは簡単。自分の欲望を認めればいいだけ。
【八節】
邪魔する奴は消せばいい。出来る限り優しく、出来る限り苦痛を長引かせて。
【九節】
ほら見てごらん。痛みに歪む敵の顔。ああーーーなんて気持ちがいいんだろう!
ーゲーム本編より引用ー
シンデレラは、アンキ(ナビキャラ)に「気持ちいいほど性格が悪い」と言われるような卑劣なキャラクター。
しかし、彼女のセリフを聞いていると最初から性格が悪かった訳はではなく、徐々に歪んでいったという感じですね。
元々の性格がどんなに優しい子でも、虐げられ続ければいつかこんな風になるのかもしれません。
【第一章十節】シンデレラの望み
ふと、鏡を見た。そこに映る女はとても楽しそうで、心から今の状況を楽しんでいるらしい。口元に浮かぶうっすらとした笑み。歪んだ目元。そのどれもが美しい。
ーーーああ、そうだ。これこそが私の本当の姿ーーー シンデレラは笑いながら、次の供物に武器を突き付けた。
シンデレラは気づいた。他人を欺く楽しさに。他人を従える悦びに。シンデレラは気づいてしまった。人に足蹴にされて生きてきた。男の気まぐれな愛で救われた。
それらは全て、クソッタレな作者の都合。それなら作者すら欺いて 自分に都合の良い物語を書かせよう。
卑劣 それは、シンデレラを焦がす、炉の埋み火。
ーゲーム本編より引用ー
なぜ自分だけ不幸なのか。
なぜ自分だけ我慢するのか。
この考え方って、生きていれば自然と浮かぶものなのかなと思います。
普通の人なら「自分だけでなく、みんな我慢しているから」と自制しますが、シンデレラは一線を越えてしまったイメージです。
シンデレラの場合、境遇が不幸すぎましたね。ほどほどに不幸なら、王子との結婚で立ち直れたと思いますが…
毎日罵られて、こき使われて、人としての尊厳を奪われて。だから壊れてしまったのでしょう。
魔法使いが助けに来た時、シンデレラらはすでに手遅れだったのです。多分。
魔法使いがもう少し早く迎えに来ていれば、シンデレラはここまで歪まなかったのかなと思います。
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